私は普段英字キーボード使いなのだが、一時的な環境で macOS を日本語(JIS)キーボードで使わなければならなくなり、
バックスラッシュ '\' の入力に苦労したのでその備忘録。
macOS 上の設定
システム設定 → キーボード → テキスト入力/入力ソース → 編集 から
「日本語 - ローマ字入力」を選択、下の方にある "¥"キーで入力する文字 として '\' (バックスラッシュ) を指定する。
英字入力モードへの反映
バックスラッシュを必要とする場合の多くは
プログラムやスクリプトのコードを英字モードで type している場合だと思うが、
英字モードでの backslash 入力については少し注意点がある。
英字入力を "日本語 - ローマ字入力" 以下の入力モード(ひらがな, カタカナ, 全角英字, 半角カタカナ, 英字) として
入力する場合は、先の設定が反映されるが、
"(英語) ABC" として英字入力を行う場合には反映されない。
したがって肝心のコード入力時などに backslash 入力の設定に反映させるためには、
まず "日本語 - ローマ字入力" の '英字' 入力モードを有効化して、
("ABC" を削除するなどして) この '英字' 入力モード を使用する必要がある。
なお、日本語の英字入力モードを有効化しないと "ABC" モードを削除することはできない。
Alacritty での設定
上記 macOS の設定をしてもなお、常用している Alacritty で(のみ) バックスラッシュ入力ができなかった。
調べてみると Alacritty 側で別途設定が必要なようだ。
以前の設定ファイル形式 (.yaml) での記述は見つけられたが、
これをそのまま現行の形式 (.toml) に移植してもうまく反映させられなかった。
現行の toml 形式でそのまま使えそうな設定が見つけられなかったので、
あれこれ試行錯誤したところ、以下のようにすると backslash の入力ができるようになった。
1 2 3 4 5 6 |
... [keyboard] bindings = [ { key = "¥", chars = "\\"}, #{ key = "¥", mods = "Alt", chars = "¥"}, ] |
key として '¥' そのものをズバリ指定してやるとうまくいった。
先の macOS の設定を済ませていれば他のエディタなどでは '\' は記述できる。
コメントアウトしている行は、先の設定を反映させている場合、
代わりに Alt+¥ で '¥' が打てるようになっているので、同様にタイプできるようにしようとしているのだが、
こちらはなぜかうまく反映させることができなかった。
代わりに、この設定がなくても ⌘+¥ で '¥' をタイプできるようだ。